阿部 のえる・前端　紗季・熊野世璃菜

アーティスト

研究員&アーティスト †

阿部 のえる †

「金魚の会」事前公開制作　コンセプト †

金魚を見る”ということはどういうことなのか? 私たちは”金魚を見る”とき、いったい何を見ているのだろうか。よく人は金魚を見て「きれい」「かわいい」とか口にして、金魚を鑑賞の対象として見ている。印象に残る赤という色彩や、ひらひらとした尾ひれに目を奪われ、見た目の美しさでしか金魚を見ていないように思われる。しかし、私たちはもっと金魚を見ることができるのだ。 私たちは金魚の死後を想像したことはあるだろうか？ そして金魚が、なぜああいった色彩、形を持つようになったのだろうかか、と考えてみることもできるだろう。そして、金魚の養殖、販売といった仕組み、そこに関わる人、そしてその拠点となる街があることを私たちは金魚を見て、想像した事なんかあるわけもないのである。このような疑問をもつことで、”金魚を見る”ということをめぐって、私たちはさまざまな想像をする事ができ、だからこそ、金魚はもう一つの違った世界へ連れて行ってくれるだろう。私たち3人の作品は”金魚を見る”ことによって、金魚をめぐる世界を提案してゆきたいと思っている。

前端　紗季 †

熊野世璃菜 †